ぼちぼち生きてます

安藤さんのことはこれで最後にします。

※今日は後半自分語りが延々と続きます。
 「どこの馬の骨かもわからない一般人の人生になんか興味ねぇよ」
 という方は気分を害されるかもしれませんので、最初にお詫びしておきます。
 一昨日安藤美姫さんの会見でお蔵入りにしていた下書きですが、
 安藤さんについてはこれを最後にしたいと思い、最後まで書きました。


騒動から一ヶ月経ちましたが、
その間に私が違和感を感じたコラムです。

未婚の母を許さない人たち…安藤美姫さん出産 (読売2013.07.10宋美玄)
安藤美姫選手に対する常軌を逸した集団マタニティ・ハラスメントについて(yahoo2013.07.03伊藤和子)
安藤美姫選手に対するネット言論に見る「制裁なきムラ社会」(日経ビジネス2013.07.10慎泰俊)
安藤美姫選手のプライバシー報道を考える(ダイヤモンドオンライン2013.7.10山崎元)
きょうの潮流(しんぶん赤旗2013.07.07)
北斗星(7月12日付)(秋田魁新報2013.07.12)

ここで言われているようなマタニティ・ハラスメントが、
どこで起きていたのか、私は知りません。

でもなぜか「マタニティ・ハラスメントが起きている」
という前提にされていて、こういうコラムが頻発されました。

ハラスメントどころか、私が感じたのは逆でした。
ママってそれだけで大切にされるべき存在なんだ、と思い知らされました。
とにかく「ママをソチへ」と口を揃えるメディアの多さに驚きました。

政界、スポーツ界、芸能界など、あらゆるところから、
「後押しする」「憧れる」の声が相次ぎました。

第一報の報道ステーションの動画を見たあと、私はこう書きました。
(7/2の記事)安藤選手、おめでとうございます~。

いつの間にかママになっていたことに、ただもう驚き、
なにはともあれおめでたいじゃないか、
ソチを目指して悔いの残らないように頑張ってほしい、
という気持ちでした。

でも、翌日から私の論調は変わったと思います。
(7/2夜の記事)安藤選手について…マスコミの一斉肯定論調は気になる。

前日見た動画は、安藤さんのインタビュー部分のみでしたが、
そのあとのスタジオトークでの宮嶋泰子アナの発言を知り、
昨日まで応援していた気持ちが吹っ飛んでしまったのです。

宮嶋泰子アナの発言

(7/1報道ステーション)
まぁソチ!って私たち欲を持って見ちゃうんですけど、はっきり私橋本聖子日本連盟の会長に聞いてみました。そうしましたら、「現役、最盛期と同じような力に戻ってくれば今IOCもJOCも女性アスリート支援というのを重点的に行っているのでそういう意味からも誰もがオリンピックを平等に目指せるような環境を整えたい」とはっきり言ってくれたんですね。ということは2年間ブランクを彼女が持っている間にもう色んなやっぱり壁ができてるわけですよ。いきなり全日本選手権には出場できなくて小さな大会から出なきゃいけないとか、なかなか海外には行けないとか色々あるんですけれど、それをことによったらとっぱわ、とっぱらしてくれる可能性もあると、はい。

(7/2モーニングバード)
橋本聖子会長に聞きました。「美姫ちゃんは世界チャンピオンなのだから、特別措置も考えている。IOCもJOCも女性アスリート支援を考えている。」ことによったら美姫ちゃんはポーンとこのとばして措置が取られる可能性がある。


出産おめでとう。
ソチを目指して悔いの残らないようにね。

と書いたときの気持ちに嘘はありませんが、
ママだからという理由で必要な試合をポーンと飛ばして五輪代表へ…?
それとこれとは話が違う、そういうことをされたら応援できなくなってしまう、
という気持ちが強くなってきたのです。

あと気になったのはこのあたりのニュースでした。

美姫の復帰戦 会場変更、異例の有料化も検討 スポニチ 2013年7月25日
事務局が許可 美姫&南里共演で異例の生中継 スポニチ 2013年7月13日
安藤美姫さんの公式facebookが『東スポ』を名指しで批判「東スポは日付以外は全部嘘という楽しい新聞」 サーチナ 2013/07/08

東スポ批判のときフェイスブックで書かれたことは、
「第三者を巻き込んだ憶測記事など、本当にいたたまれない」

憶測記事が出る原因を作ったのは自分だということに気づかないのだろうか、
それまで候補とされ追い回されていた相手にはどうして否定してあげなかったのだろう、
と私は不思議に思ってました。

こういうニュースを見るたびに、私はここで感想を書きました。
感想のつもりが批判になっていたこともあると思います。

私が批判したのだとしたら、批判したのはこれらの点です。

・宮嶋アナの言うような特例措置があってはいけない
・会場変更、有料化、アイスショーの会見中止、生放送などで、
 他の選手たちに迷惑を掛けているとは思わないのか
・父親の件で複数の相手に迷惑を掛けているとは思わないのか

間違っても、冒頭でご紹介したような
マタニティ・ハラスメントをした覚えはありません。

なんでこんなことが起こってるの?
という違和感ばかりを感じていました。

もう一つ違和感を感じたのは、
普段安藤さんのニュースがあれば真っ先に取り上げる人たちが、
これら一連の流れには目をつむり、ようやく口を開けば

「みなさんマスコミに踊らされてますよ」
「温かく見守りましょう」


中には浅田選手を引き合いに出して、
「美姫ちゃんも真央ちゃんもかわいそう」という声も。

私は浅田選手と安藤さんのケースは違うと思ってます。
浅田選手は本人に何の非がなくてもマスコミに叩かれる。
今回の安藤さんは、自らメディアに出て話題を落としておきながら、
あとはそっとしておいてください、としている点で違います。

マスコミに踊らされてるつもりもありません。
面白おかしく取り扱ってるゴシップ記事の存在を「くだらない」と思いこそすれ、
そういう記事を肴に持論を展開したこともありません。

それより、普段KYの偏向報道には敏感な人たちが、
今回の件で偏向報道に気づかないのが不思議でした。

なんとなくいつもと雰囲気が違うのを感じながら、
自分なりに話題や言葉を選んで書いているつもりでした。

そんな私に向けられた言葉は、

「浅田選手ファンは何をオタオタしているのですか?」

「安藤美姫さんは本来の力を取り戻したら浅田真央さんより上に行くかもしれないから、
 石ころさんも危機感があるんではないですか?」

「もう美姫ちゃんの話題やめてはどうでしょう。結局何が言いたいのかよくわからない。」

「浅田真央さんのファンであるなら安藤さんのことは書くべきではないと思います。削除すべきです。」

「あんた、なにをエラそーしてるんだか知らないけどそろそろいい加減にしないと・・・
 いかず後家のヒステリーみたいだよ!みっともない」


「何が言いたいのかよくわからないから書くのをやめては?」
ということに関しては、日々の疑問を残すのがブログだと思うのでスルーできますが。

あとは正直、何故そのような理論になるのか、
その発想に驚かされました。

そんな言葉を受けながら、正直私も迷走してました。

やはり書く。
やはり書かない。
ニュースは伝えても感想は書かない。

そんなことを繰り返しながら今日まで来ました。

ほんとうは、心にずっと引っ掛かってる言葉がありました。

前述したとおり、私は安藤さんに対して、
出産とか未婚であるとか、そういう部分で非難したことはありません。

フィギュアスケートに関わる部分で、
他の選手に迷惑が掛かっていないか、特例は必要なのかということ。
それは非難したかもしれません。

相手を伏せることで関係ない人に迷惑がかかっていると書いたことが、
もしかしたらマタニティ・ハラスメントにあたるのかも知れませんが。

ただ、それがマタニティ・ハラスメントだという自覚はありませんでした。
そういうところがデリカシーがないと言われるのかも知れませんが…

引っ掛かっていたのはこういう意見です。
複数のコラムのコメントなどで目にしました。

「安藤選手のことは妊娠・出産経験のある人でないと理解できない」
「子供を産んだことのある人の意見は安藤選手に優しい」
「私は子供を産んだことがあるから安藤さんを擁護したいと思った」


出産経験のない人がとやかく言うことではない、
と拒絶されたような思いを、ずっと感じてました。

そもそも私は意見を言える立場ではかったのか。
素朴な疑問を書いても、この人は…という目で見られてしまうのか。

そう思うと、書きたいことがあっても書いてはいけないような気がしていました。

子供を産んだことのない人間にはわからない。
子供を産んだことのない人間がとやかくいうことではない。
子供を産んだことのない人間は黙ってろ。

そもそも私が意見していたのは、特例について、周囲への迷惑について。
未婚の母であることを批判したことはないのに、
そいう前提にされていることは悲しかった。

私だって、好きで子供もないまま今に至ってるわけではありません。
いろんなことがあって子供とは縁がないまま、もう子供を産めない年齢になりました。
でも子供は欲しかった。

父が生前に言った言葉で一番印象的だった言葉があります。

「人間の一番大きな仕事は、子供を産んでこの世に残すこと」

その頃中学生だった私は、

「へぇ~、そうなんだ。私もいつかお母さんになる日が来るのかな…」

自分の母親姿は想像できないながらも、
でもいつかはそんな日が来るんだろうな~と漠然と思ってました。

一応大恋愛(と思う)の末結婚はしたんですよ。

でも新婚初夜からおかしかった。

早い話がいわゆるセックスレス夫婦のまま10年経とうという頃に、
相手の借金、浮気が同時発覚で青天の霹靂。

浮気はあの頃流行っていた出逢い系で20人以上メールやリアルで同時進行。
私には指一つ触れないのに、車に金髪の長い髪、車にバイブレーター、
ゴルフバックの中の精力増強剤を見つけたときの動揺。

会社で事故った、会社でミスって自腹、会社のつきあい…全て嘘のために支払わされた。
自分に借金があるくせに、相手の旦那が残した借金の肩代わりまでしていた。etc.

たまりかねて実家に帰っている間、浮気相手はそこで暮らし、
私のタオルや冷蔵庫をわが者顔で使い、風呂に入り、料理を作り、奥様顔をしていた。

遺書も書いた。
もちろん怖くて死ねるはずもなく、別れることにした。

一刻も早く別れたい思いが強く、
どうせお金がないだろうと慰謝料ももらわなかった。
生活に困るだろうと家財道具一式置いて、体ひとつで家を出た。

不安定な派遣を辞め、正社員の仕事を見つけた。
でもそこでは、信用していた上司に騙され、レイプされた。

そのあとは人間不信に陥ってしまい、社会復帰が困難になった。
1年間で5つの正社員に合格しながら、不安になって全て簡単に辞めてしまった。

そんな私を見ていて救ってくれた人と暮らし始めた。
穏やかな人だった。でもなぜかまたセックスレスだった。10年目に入る頃、別れた。

いい人だった。でも彼も職場の人間関係で鬱状態になり、最後の3年間は無職だった。
私自身も仕事のストレス、誰からも受け入れられない不安で2年間心療内科に通った。
そのうち会社にも行けなくなった。生活できなくなって、別れた。

そんな人生を送っているうちに、
気がつけばもう50才も近づき、子供は望めなくなってしまった。

すみません、回想しながら書いたため、
文体が変わってしまってますね。

レイプ~は家族にも話してないことなのですが、
顔も知らない相手だから逆に話してもいい気がしました。

なんでこんなことを勝手に告白してるのかと自分でも思うんですが、
あまりにも簡単に「子供を産んだこともない人が口出しすることじゃない」
と否定されることが、自分は辛かったんだと思います。

そして、そう言われるたびに、
ここで書いてしまったような思い出したくない過去を、
嫌でも思い出してしまうことが増えていることにも気づきました。

父が教えてくれた「人として一番大切な仕事」も果たすことができなかった自分。
人を信じることしかできない自分、人を愛することしかできない自分、
でもそんな自分は誰からも受け入れられない。

自分はきっと自分では気づかない、
人として致命的な欠陥があるんだろう。
「自分は欠陥人間なんだ」と、今でもずっと思っています。

安藤さんのことで、未婚の母に人権を-という流れが生まれるのは、
悪いことだとは思いません。

でも、それを主張している人たちは、
心ならずも子供を授かれなかった人たちのことを、
知らず知らず傷つけていることに気づいて欲しいと思いました。

自分自身レイプという思い出したくない経験があるため、
慰安婦、セックススレイブなどという言葉を耳にしたり、
そうやって犯されたから賠償を、という声を聞くたび、何ともいえない気分になります。
騒いでお金がもらえるなら私だって欲しいくらいです。
でも当時充分過ぎるお金を貰っていながらまだ騒ぐ彼女たちには同情できません。

安藤さんのことを冷静に書こうと思っていても、
ニュースやコラムに目を通すと「子供を産んだ人にしかわからない」
という言葉がたまに出てきて、そのたびに傷ついてしまうので、
もう安藤さんのことは必要以上に触れないようにしようと思います。

一人の人間として「フィギュアスケートに関して」意見を言ったつもりでも、
批判的な意見はママを批判していると一括りにされてしまうし。

そういう自分自身も、自分ではそんなつもりがなくても、
子供がいないことのコンプレックスが行間に滲み出ていたのかも知れないし…

フィギュアスケートに関することで話題があるときは、
他の選手たちと同じように、これまで通りの感じで書ければ、と思います。



<P.S.>

個人的に3人の方へ…

まるさん
私が安藤さんのことを書いたばかりに、まるさんを傷つける形になってしまい、申し訳ありませんでした。
今まで心のこもったコメントを残してくださったこと、感謝しています<(_ _*)>”

mametarouさん
白猫さんのことがあったときにご心配されていた件ですが、
全然違いますので、全く気にされることはないですよ(o^-^o)

megumiさん
たぶん先日気づかれてなかったと思うので…
ずっと昔にいただいていたコメントに、遅ればせながら気づき、お返事書かせていただきました。
こちらです→http://momolunafever.blog64.fc2.com/blog-entry-417.html#comment
ほんっとうに遅くなってしまい、申し訳ありませんm(_ _;)m



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  1. 2013/08/07(水) 19:01:46|
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